2024年度 田中社長 新入社員への訓辞 

2024年4月1日

ジクシス株式会社は、2024年4月1日に入社式を行いました。田中惠次代表取締役社長は、当社の目指す方向や新入社員に期待することについて以下のように話しました。

【田中社長訓辞】
ジクシス株式会社への入社、おめでとうございます。
会社を代表して新卒7期生の皆さんを歓迎いたします。

今皆さんは、期待や不安など、さまざまな思いがあるのではないかと想像します。
そのような中で、まずは「感謝」の気持ちからスタートしてみて下さい。
なぜなら、今日を迎えることができたのは、皆さんを支えて下さった方々がいらっしゃったからではないでしょうか。ご家族、恩師、先輩、友人などのお顔を思い浮かべてみて下さい。
「感謝」の気持ちを持てば清々しい思いに包まれ、自然と「謙虚」になります。
そして、そう言う心持ちの方の周りには人が集まり、皆さんをサポートして下さいます。
2024年4月1日を「感謝の日」とし、そして、その気持ちをいつまでも持ち続けて下さい。

本日、皆さんはジクシスの一員となられましたが、昨日までとは何が違うのでしょうか?
それは「プロフェッショナル」の世界に身を投じた、と言うことだと思います。
私も「一流のプロになりたい」と、今も努力を続けています。
「感謝」の気持ち、「謙虚」な心持ちを常に忘れずに、「プロの道」をともに歩んで参りましょう。

我々を取り巻く「プロの世界」はどの様なものなのでしょうか?
例えば、外部環境はこの4~5年だけでも新型コロナウィルス感染症、ロシアによるウクライナ侵攻、パレスチナ・ガザ地区での紛争、生成AIの登場など、少し前までなら予想だにしなかった事が次から次へと起こっています。米中二大国間での摩擦、グローバルサウスの台頭、加えて今年は世界中で重要な選挙があり、国際情勢が変化し、世界と我が国にも大きな影響をおよぼす可能性があります。
まさに世界は不確実性に満ち溢れています。

このような先行きが見通せない世界であったとしても人々の生活に必要不可欠なもの、それは「エネルギー」と「食料」です。しかも我が国はその両方ともを自給することが出来ません。
当社は、その大切な「エネルギー」を世界中のネットワークを駆使して調達し、お客様にお届けし、人々の生活を支えています。
我々は、とてつもなく大きな使命を担っているのです。

加えて、環境負荷を減らし、持続可能な社会を作って行くことは、「地球丸」と言う名の船に乗る我々のもうひとつの大きな使命です。それゆえに当社は、昨年4月にカーボンニュートラル取組み方針を公表し、実現に向けてその歩みを進めています。

皆さんも、この二つの大きな「使命」、すなわち「エネルギーの安定供給」と「環境対応」 を胸に刻み、そしてそれを追求するプロ集団の一員としての自覚を持って大いにチャレンジして下さい。

さて、本日から「プロの道」を歩み始めるにあたり、先輩のひとりとして皆さんに4つのことをお伝えしたいと思います。

一つ目は、「基本」を大切にして下さい。
先輩方から、仲間から、お客様から、日々様々な学びがあると思います。
その中には挨拶、時間厳守など、当たり前に思えることもあるかも知れませんが、皆さんが熟練したとしてもその基本は変わりません。メジャーリーグの大谷選手は、スーパースターになった今も、一見退屈そうに見える「基本練習」を毎日欠かさないと言われています。
皆さんも「基本」を大切に、を心がけて下さい。

二つ目は、当社の「二つの使命」を追い求めるにあたり、自分なりの「夢」を描き、そして、その「夢」に向かうチャレンジを「好き」になって下さい。
私は、長年の企業経営の経験の中で「好きこそものの上手なれ」は名言だと実感しています。
これまでの自分自身を振り返ってみましても、仕事に向き合う過程で「目標」や「夢」を見つけ、「好き」でやってきた、とつくづく思います。
好きなことなら「時間を忘れて、没頭できる」と言う経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。
先程の大谷選手も「野球が本当に好きで仕方ない」と言うのが、傍から見ていても分かると思います。
iPhoneを世に出したスティーブ・ジョブスも「好きなものを見つけろ。それにクレージーになれ」と言っています。

三つ目は、「心のこもったコミュニケーション」です。
デジタルによる企業変革は、当社の最重要戦略であり、デジタル・ネイティブの皆さんはデジタルを駆使してコミュニケーションするノウハウをお持ちです。
一方で、「私は伝えた」と思っていても、それが「その人に正しく伝わった」、あるいは「その人が心底納得した」と言うのとは別物です。
このギャップを埋めるのが、「心のこもったコミュニケーション」です。
社内やお客様とのコミュニケーションの質が、我々の日々の判断を正しいものへと導き、それが当社の成長にも繋がります。
すなわち、常に相手を「リスペクト」し、相手の気持ちを分かろうとする意志を持ってコミュニケーションをすること、言い換えれば、「アナログ」の領域もとても大切です。
これを私は「デジタルを使いこなす、アナログのおもてなし」と呼んでおり、それが出来る人が「一流のプロ」だと思っています。

四つ目は、「人間力」です。「チャーミング」と言っても良いと思います。
決断に迷った時、最後には「彼が言うんだから」、「彼女なら信頼できるからやってみよう」と言うケースがあります。日々業務に誠実に向きあう中で「この人と一緒に仕事がしたい」と自然と思われる様な、そんな「チャーミング」な方になって下さい。

結びに、あらためまして、新卒7期生の皆さんが我々の仲間となられたことを、大変嬉しく思います。
常に「感謝」の気持ちを持って、「基本」を大切に、「心のこもったコミュニケーション」を心がけて下さい。
そして、「プロの道」を「好きこそものの上手なれ」で素晴らしい未来に向けて進んで行って下さい。
これらを日々実践している方は、きっと「チャーミング」だと思います。

本日は誠におめでとうございます。

【本件に関するお問合せ先】
ジクシス株式会社 人事総務部
TEL:03-5484-5301