災害に強い

東北や関東などの東日本を中心に未曽有の被害をもたらした東日本大震災。地震発生後、厳しい状況が続く中、LPガスはいち早く復旧し、また避難所や仮設住宅への緊急用エネルギーとして大いにその役割を果たしました。
またLPガスは、タクシー等の自動車用燃料として広く使われています。先の東日本大震災では、ガソリンや軽油などの液体燃料が不足する中、相対的に供給が安定していたことにより、被災地での緊急対応に 大きな役割を果たしました。
東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故を始めとした、エネルギーを巡る大きな環境変化を踏まえて、平成26年4月11日に第四次エネルギー基本計画が閣議決定され、LPガスは独立した一次エネルギーとして、明確な位置付けがなされました。
LPガスの未来とエネルギー政策
LPガスの環境性能と災害への強さは高く評価されており、令和3年10月22日に閣議決定された第6次エネルギー基本計画では、石油と同様に「最後の砦」として、平時のみならず緊急時のエネルギー供給に貢献する重要なエネルギー源であること、温室効果ガス排出削減の観点からLPガスへの燃料転換の取組を進めることが明記され、低炭素化に果たす役割も大きくなっています。
2025年2月18日に閣議決定された第7次エネルギー基本計画には、LPガスが我が国にとって必要不可欠なエネルギーであり、環境性能や災害への強さに加え、可搬かつ貯蔵に優れた分散型エネルギーであることや、輸入元のほとんどが米国やカナダ、豪州であり、地政学リスクが低く安全保障に資する重要なエネルギー源であることが示されています。具体的な方針として、今後は、病院・福祉施設・小中学校体育館等の避難所等における備蓄強化、発電機やGHP(ガスヒートポンプ)等の併設による生活環境向上の促進、そして次世代エネルギーとして化石燃料によらないグリーンLPガスの社会実装、ならびにLPガスを活用したカーボンオフセットの取組みも官民連携して推進していくことが明記され、LPガスの重要性は時代と共に益々高まっています。

ジクシス株式会社の役割
ジクシスは、海外・国内から調達したLPガスで社会や人々の暮らしを支えるという使命を担う会社です。 現在、世界は大きく変わり始めています。しかし状況がどう変わろうと、当社の使命が変わることはありません。
今後はこの使命のもと「グローバル」なLPガスの供給や普及とお客様への供給時に付加価値を提供する「ラストワンマイル」 の2つの視点からビジネスをさらに飛躍させていきます。例えば、海外ではLPガス調達先の拡大に取り組む一方で、 発展途上国で急速に高まるLPガス需要への対応に取り組んでいます。また国内では特約店様とも連携した「B to B to C」の バリューチェーンの中で付加価値創造を重視した事業に挑戦しています。
日本のエネルギー企業として、LPガスのより合理的な調達と安全な管理を行い、エネルギーの安定供給と環境対応を両輪にサステナブルな未来創りに挑戦していきます。